ものの見方を再定義したい

『日本でカウンセリングをもっとポピュラーなものにしたい。』

【日本でカウンセリングをもっとポピュラーにしたい】 

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としきです!

皆さんは『カウンセリング』と聞いてどんなイメージを持ちますか?

 

きっと、『病んでいる。』『うつ病』『社会的に上手くいっていない。』

『あまり人に言えない』『恥ずかしい』・・・・

とにかくネガティブなイメージが多いのではないでしょうか?

 

ぼくは、日本人のこのネガティブなイメージが払拭され、もっとカウンセリングが日本人にとってポピュラーなものになって欲しいと思っています。

 

目次

 

 

 日本は先進国唯一の自殺率TOP10

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昨今は、自殺や虐待などの言葉をよくニュースで耳にしますが、日本は欧米先進国と比べると自殺率がとても高いという事実を知っていますか?若干古い資料ですが、2012年の推計で国際比較すると、日本はなんと世界第9位。

以下は上から10位までのランキングです。

北朝鮮

・韓国

ガイアナ

リトアニア

スリランカ

スリナム

ハンガリー

カザフスタン

・日本

・ロシア 

アメリカは第41位、他の先進諸国も当然トップ争いには加わってきません。北朝鮮ガイアナスリランカスリナムは、一部が途上国、一部が国内の混乱が続く体制移行国だけです。

繰り返しになりますが、先進国で第9位の自殺率をマークしている日本は異常です。

そして問題なのが、自殺動機の内訳の中でうつ病』の割合が高いこと。f:id:jyuppo1125:20180501132024p:plain

出典:構成労働省『自殺対策白書』第2章

 

みなさんはこの事実をどう捉えるでしょうか。ぼくは、シンプルにこんな国はキライです。

 

欧米先進国でカウンセリングは日常

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日本は欧米と比べて50年も精神疾患のための社会環境整備が立ち遅れていると言われています。

なぜでしょう?

これには日本の歴史的背景がありますが、要するに精神疾患に対し『悪いイメージ』が根強く国民全体の理解がないからです。

 

冒頭にも述べましたが、例えば、カウンセリングに悪いイメージをもつ日本人に対し、カナダ・アメリカなど欧米の先進国においてカウンセリングとは、風邪薬をもらいに行くぐらいの感覚で誰もが日常的に利用します。

 

海外映画のデスパレートな妻たち」・「セックスアンドザシティ」・「フルハウス」などでカウンセリングのシーンがよく出るのはそういった文化が根付いているからです。

 

彼らは、人にはそれぞれ悩みがある、というのを受け入れています。

そして悩み事や心の病気があれば、それを誰かに相談して、その問題を解決する、という事を受け入れています。皆が経験する普通の事だと受け入れられています。

 

又、悩みがあるから通うというだけで無く、自分が正しい方向に向かっているのか等を専門家にチェックしてもらう自己管理的な役割でも利用されています。

 

そういう意味でも、アメリカでは多くの会社経営者や芸能人もカウンセリングに通っており、レディガガやヒュー・ジャックマンなども『ライフコーチ』という形でカウンセリングを受けることであのような人生を実現しているそうです。

 

体のケアと同じくらい、心のケアもしません?

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そもそも皆さんは、不思議に思いませんか?

骨折や、腹痛など体の怪我はすぐ病院に行くのに、心の問題は我慢したり、自分一人でなんとかしようとして、科学的根拠のある専門的なケアをしない。

 

心の問題は目に見えず、抽象的になものかもしれませんが、

うつ病や、不安障害、パニック障害などは、言い換えれば”脳の病気”であり、

正しい知識を持った専門家に診てもらう必要があると思います。

 

よく精神論で『メンタルが弱いからそんなことになるんだ!』という人がいますが、これはまさに理解の無さを象徴している発言だと思います。

癌患者に、『お前は気合いが足りないから癌になるんだ!』などと言いますか?

精神疾患は癌と同じように、誰でも起こりうるものです。

 

なぜ、カウンセリングなのか?

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人に話すことが最大の予防になる

『WHOは、うつ病は治療や予防が可能だとし、発症が疑われる場合は自分が苦しんでいることを信頼できる人に話すことが治療への第一歩だと促した。』(2017/2/25 日本経済新聞記事)

 

とあるように、心の健康を保つためには『人に話す』ということが最も効果的であるからです。精神疾患は底なし沼にはまって行くように、対処が遅れるほど脱けにくいですが、人に話すことで深みにはまってしまう前に引き上げてもらうことができます。

 

だからこそ、カウンセリングが必要であり、アメリカやカナダが上位に入ってこないことがそれを証明しているのではないでしょうか。

  

日本でカウンセリングを広めるには?

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ずばり『こびりついたネガテイブな先入観をなくすこと。』だと思います。

環境の整備が遅れていると言われている日本ですが、個人的には、当事者が自ら手を伸ばせば助けてくれる、サービス・体制は少なくないのでは?と思います。

 

前述した通り、解決のポイントは深みにハマる前にいかに早い段階で人に打ち明け、通常の精神状態に軌道修正するかですが、周囲の理解がない日本の現状に置いて、これらの問題を人に話すことは、非常に勇気のいることです。

 

そう言い切れるのは、ぼく自身、こういった精神的な症状に悩まされた経験があるからです。

悩んだり、困難にぶつかるとよく人に話して解決することが多いのですが、この時ばかりは、驚くほど相談できる人がいませんでした。それは最も信頼できるであろう家族であってもです。

 

話をしたとしても『考えすぎ』『気にしすぎ』と軽く見られるとかえって孤独な気持ちに苛まれたり、『社会的に異常な人、心の弱い人に思われて仕事等に影響が出るのではないか。』『そういう自分を認めたくない。』といったネガティブな感情が妨げになりますが、これは全て日本の社会が作り出した偏見にすぎません。海外ではごく当たり前のように受け入れられているのだから。

 

 

できることを少しずつ発信します。

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色々、偉そうに述べてきましたがただいうだけでは説得力がありませんね。

小さなことかもしれませんが、まず自分にできそうなことからコツコツやって行けたらと思います。

 

具体的には 

海外など世界中のカウンセリング体験談などの発信。

一人でも多くの人に、世界に目を向ければカウンセリングが精神疾患の人だけが受ける特別なことではないことを知って欲しい。

 

ぼく自身が勉強した心理学の知識のアウトプット。

これまで時間をかけて色々調べてきましたが、気軽に相談できる専門家が身近にいれば、本来このようなことに人生の大切な時間を使わずにすんだのかもしれないという思いから、同じような境遇の人にも共有したい。